宅建士｜合格への道～【権利関係】契約不適合責任

本ブログでは、宅建士の試験科目「契約不適合責任」について要約しています。

宅地建物取引士を目指している方に向けて、下記の書籍を参考にして作成しました。

ほんのわずかでも、宅地建物取引士を受験される方の手助けになれたら幸いです。

契約不適合

契約不適合は、債務不履行の一種です。

契約不適合の種類

売買契約をして引き渡されたものが、契約内容と違った場合は、売主は責任を取らなければなりません。

目的物の契約不適合

権利の関する契約不適合

地上権＝他人の土地を使用できる権利（地下鉄・トンネルなど）
地役権＝一定の目的のために、他人の土地を利用する権利のこと（近道など）

移転した権利の不適合とは、利用を妨げるような権利がついていたり、必要な権利がついていないということです。

買主の救済

売買の目的物に契約不適合がある場合、買主は売主に対して履行の追完（ついかん）を請求できます（追完請求権）。

追完＝売り主に対して、契約内容に適合するように目的物の修補等を求めることができる権利

以下の場合は、催告せずに代金減額請求ができます。

• 履行の追完が不可能な場合
• 売主の履行追完拒絶意思が明確である場合
• 契約が定期行為である場合

定期行為＝決められた期間内に履行されなければ、契約自体が無意味となってしまうこと
（クリスマスケーキ・年賀状など）

まとめ

	追完	代金減額	損害賠償	解除
帰責事由あり（売主）	〇	〇	〇	〇
帰責事由なし（売主・買主）	〇	〇	×	〇

買主の期間制限

契約不適合には、決められた期間があります。

買主は、目的物の種類・品質に関する契約不適合を知ってから、1年以内に売主へ通知しなければ追完などの請求ができません。

数量・権利の契約不適合には、通知の要件はありません。

買主の請求期間は、一般的な債権の消滅時効と同じで、請求できると知ってから5年または請求できるときから10年です。

担保責任を負わない特約

担保責任を負わない特約は有効です。

アウトレットの商品は、傷があっても責任を取らない代わりに値下げしています。

しかし責任を負わない特約をしたとしても、知りながら告げなかった場合は、責任を取らなければいけません。

それではまた次回。

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