クマ美は、3級ファイナンシャル・プランナー技能士なの。
次は、2級ファイナンシャル・プランナー技能士を目指すんだモン。
投資と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、「株式投資」ではないでしょうか?
株式投資は、ハイリスクハイリターンの短期投資だけではなく、配当金目当てのリスクを抑えた長期投資も可能です。
短期投資・長期投資で成功するためには、株式の指標や独特の用語などをしっかりと理解しておく必要があります。
本ブログでは、金融資産運用の「株式」について要約しています。
2級FP技能士を目指している方に向けて、下記の書籍を参考にして作成しました。
ほんのわずかでも、2級FP技能士を受験される方の手助けになれたら幸いです。
- 九州を拠点に自動車販売店を経営
- 2015年より金融系ブログ作成
- ほったらかし投資が座右の銘
株式
株式会社が資金調達をするために発行する証券を株式といいます。
株式
株式発行で得た資金は、他からの借入金や債券などとは違い返済の義務はありません。
その代わりに、株式を購入した株主に対してさまざまな還元をします。
株主の権利
経営参加権 | 株主総会で議決権を行使できる |
剰余金配当請求権 | 剰余金から配当を受けとれる |
残余財産分配請求権 | 会社が解散した場合、持ち株数に応じて残った財産を受けとれる |
株主は会社の所有者だわ。
株主総会は、最高意思決定機関だモン。
株式の売買単位
通常の株式投資で取引される単位を「単元株」といい、日本株の単元株数は100株です。
取引は単元株の整数倍で取引されます。
また、以下のサービスもあります。
- 【株式累計投資】毎月、一定額を積立方式で購入する
- 【株式ミニ投資】1単元の1/10単位で売買する
ドルコスト平均法
一定の金額で、一定の商品を定期的に買い続ける投資方法を「ドルコスト平均法」といいます。
ドルコスト平均法
投資する期間が長くなれば長いほど、平均購入単価を下げるといわれています。
証券取引所
国内には、「東京証券取引所」「札幌証券取引所」「名古屋証券取引所」「福岡証券取引所」があります。
2022年4月4日以降、東京証券取引所は3つの市場に変更されました。
東京証券取引所
株価のしくみとローソク足
取引される株価には、以下の4つがあります。
- 始値(はじめね)=最初に取引された価格
- 終値(おわりね)=最後に取引された価格
- 高値(たかね)=最も高く取引された価格
- 安値(やすね)=最も安く取引された価格
ローソク足とは、株価の動きを時間の経過で表したものです。
形がローソクに似ているので、ローソク足といいます。
ローソク足
株式の取引
実際の株式取引について解説します。
株式の注文方法とルール
株式の注文方法は、以下の2通りです。
注文方法
- 売買する価格を指定して注文する方法
- 指定した価格のみで売買する
- 売買価格を指定しないで注文する方法
- すぐにor確実に売買したいときの注文方法
ルール
証券取引所で売買する場合、以下のルールがあります。
指値注文よりも成行注文が優先される
買い注文は最も高い注文が、売り注文は最も安い注文が優先される
注文した時間が早いほうの注文が優先される
株式の受け渡し
株式の売買が成立した日を「約定(やくじょう)日」といい、決済する日を「受渡日」といいます。
受渡日は、約定日から2営業日後です。
信用取引
委託保証金
証券会社に担保を預けることで、証券会社から資金や株式を借り入れて、株式を売買する取引を「信用取引」といいます。
証券会社に預ける担保を「委託保証金」といいます。
委託保証金は30万円以上で、委託保証金率は30%以上が必要です。
委託保証金は、現金のほか有価証券(一定の)でも代用できます。
委託保証金率
制度信用取引と一般信用取引
信用取引には、「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類があります。
- 銘柄や期限は証券取引所のルールに基づいて取引する
- 決済期限は最長6か月
- 投資家と証券会社の合意に基づいて取引する
- 決済期限を無制限にできる
信用取引の決済方法
信用取引の決済には、2通りの決済方法があります。
- 損失が発生した場合は差額だけ支払う
- 利益がでていれば差額だけ受けとる
- 信用買いした株式を売却しないで受けとる
- 借りた資金だけを返す
- 空売りしたのと同じ銘柄の現物株を返す
- 空売りした金額を受けとる
株式の指標
「日経平均株価」「TOPIX」「東証プライム市場指数」が代表的な指標です。
- 代表的な225銘柄
- 個別銘柄の株価を修正した修正平均株価
- 株価の水準が高い「値嵩(ねがさ)株」の影響を受けやすい
- 東証プライム市場
- 時価総額100億円以上の銘柄(全市場)を対象にした株価指数
- 2025年1月までに移行
- 時価総額(株価×株式数)を基準にした時価総額型
- 時価総額の大きい大型株の影響を受けやすい
- 東証プライム市場
- プライム市場に上場する全銘柄
- 時価総額(株価×株式数)を基準にした時価総額型
- 時価総額の大きい大型株の影響を受けやすい
- 東証プライム市場
- 機関投資家(年金)などが注目している指標
- 東証に上場する一定の条件を満たす400銘柄
- 過去3期以内に債務超過がないetc
- 過去3期連続の営業赤字がないetc
- 投資家にとって魅力が高いと考えられる400社
- 全市場
米国株式市場の指標
- ニューヨーク証券取引所・ナスダック市場
- 優良銘柄30種の株価指数(株価平均型)
- ニューヨーク証券取引所・ナスダック市場
- 代表的な銘柄500種の株価指数(時価総額加重平均型)
- 米国の新興企業が中心
- ナスダック市場
- 全銘柄を対象にした株価指数(時価総額加重平均型)
売買が成立した株式数を、売買高・出来高というわ。
売買が成立した代金は、売買代金だモン。
個別銘柄の指標
株式投資をする際の判断基準になる指標は以下のようなものがあります。
- PERが高い銘柄は割高
- PERが低い銘柄は割安
- PBRが高い銘柄は割高
- PBRが低い銘柄は割安
- PBR1倍割れは解散価値を下回っている
- ROEが高いほど効率的に利益を上げている
- 自己資本比率が高いほど財務の安全性が高い
- 配当利回りが高いと魅力的な銘柄
- 企業がどれくらい利益を株主へ還元しているか
決算短信
企業の決算内容を、コンパクトにまとめたものを「決算短信」といいます。
業績や財務の状況がわかるので、投資家にとって不可欠の資料です。
決算短信
決算短信で最も重要な数字は、来期の利益(経常利益・純利益)予想です。
ただし、修正されることもあるので注意が必要です。
東京証券取引所は、決算期末後45日、できれば30日以内に発表することを要望しています。
- 【売上高】費用を引く前の売上
- 【営業利益】本業でもうけた利益
- 【経常利益】営業利益+営業外損益
- 【当期純利益】税金を払った後の利益
- 【1株あたり純利益】純利益を発行済株式数で割った数値
- 【自己資本当期純利益率】当期純利益を自己資本で割った数値(ROE)
- 【純資産経常利益率】経常利益を純資産で割った数値(効率性)
- 【売上高営業利益率】営業利益を売上高で割った数値(収益性)
- 【配当性向】配当金(1株)を純利益(1株)で割った数値(還元率)
- 【連結業績予想】来期の業績予想(投資家が最も注目)
それではまた次回。
コメント