FP2級|相続・事業承継~合格への道#4

FP2級|相続・事業承継への道#4
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クマ美

クマ美は、3級ファイナンシャル・プランナー技能士なの。

くまケン

次は、2級ファイナンシャル・プランナー技能士を目指すんだモン。

相続税・贈与税を納税するためには、資産価値を金額で評価しなければなりません。

本ブログでは、相続・事業承継の「財産の評価」について要約しています。

2級FP技能士を目指している方に向けて、下記の書籍を参考にして作成しました。

ほんのわずかでも、2級FP技能士を受験される方の手助けになれたら幸いです。

記事を書いた人
  • 九州を拠点に自動車販売店を経営
  • ほったらかし投資が座右の銘

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目次

宅地の評価

不動産の査定

土地の評価は地目(用途)によって異なり、宅地の評価は一画地(利用単位)ごとに行い、評価方法には「路線価方式」と「倍率方式」があります。

どちらの評価方法にするかは、国税庁が決めます。

【路線価方式】
  • 路線価が定められた市街地にある宅地の評価方法
  • 路線(道路)に面する標準的な宅地の1㎡あたりの価格で1,000円単位

【倍率方式】
  • 路線価が定められていない郊外にある宅地の評価方法
  • 固定資産税評価額に一定の倍率をかけて算出

路線価方式の計算方法

一方だけ道路に面している場合

評価額

  • 路線価×奥行価格補正率×地積(宅地面積)

正面と側方が道路に面している場合

どちらが正面かを計算して決めます。

「路線価×奥行価格補正率」の大きい方が正面です。

評価額

  • ①正面路線価×奥行価格補正率
  • ②側方路線価×奥行価格補正率×側方路線影響加算率
  • (①+②)×地積

正面と裏面が道路に面している場合

どちらが正面かを計算して決めます。

「路線価×奥行価格補正率」の大きい方が正面です。

評価額

  • ①正面路線価×奥行価格補正率
  • ②側方路線価×奥行価格補正率×二方路線影響加算率
  • (①+②)×地積

宅地の分類と評価

宅地

  • 【自用地】土地の所有者が自分のために利用している土地
  • 【借地権】建物の所有を目的に他人から土地を借りる権利
  • 【貸宅地】借地権が設定されている土地
  • 【貸家建付地】自分の土地にアパートを建てて他人に貸している場合の土地
  • 【貸家建付け借地権】借地の借主がアパートを建てて貸している場合の借地権

宅地の分類

宅地の分類
宅地の分類

【自用地の評価】
  • 細長い宅地は利用しづらいので、奥行価格補正率を評価額の補正を行う
  • 自用地評価額=路線価×奥行価格補正率×地積

【普通借地権】
  • 他人の土地を借りて家を所有することを借地権という
  • 借地権の割合は、90%のAから30%のGの10%刻みの7段階で示している
  • 普通借地権評価額=自用地評価額×借地権割合

【貸宅地の評価】
  • 貸している土地の評価
  • 自分の土地から借地権割合を差し引くことで算出される
  • 貸宅地評価額=自用地評価額×(1-借地権割合)

【貸家建付地の評価】
  • 自分の土地に、自分の建物を建てて貸している場合の土地の評価
  • 借家権割合は建物を借り側の権利の割合で全国一律で30%
  • 満室の場合の賃貸割合は100%
  • 貸家建付地評価額=自用地評価額×(1ー借地権割合×借家権割合×賃貸割合)

【貸家建付借地権】
  • 土地を借りている人が、貸家を建てて賃貸している場合の、借りている土地の権利の評価
  • 貸家建付地借地権評価額=自用地割合×借地権割合×(1-借家権×賃貸割合)

小規模宅地等の特例

一定の要件を満たした宅地には、評価を減額してくれる「小規模宅地等の特例」があります。

利用区分限度面積減額割合
特定居住用宅地330㎡80%
特定事業用宅地
特定同族会社事業用宅地
400㎡80%
貸付事業用宅地200㎡50%

【特定居住用宅地の要件】
  • 被相続人の配偶者が取得(取得のみが要件)
  • 被相続人の同居親族が取得した宅地で、申告期限(10か月)まで所有し住み続けていること(取得・所有・居住)
  • 2世帯住宅でも適用
  • 区分所有登記の宅地はNG

【特定事業用宅地の要件】
  • 事業を引き継いだ(生計を共にしていた)親族が取得し、申告期限まで所有し続け、事業を継続していること
  • 相続開始前3年以内に事業のように供されたものは除く

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株式の評価

株式の評価

株式には上場株式取引相場のない株式(非上場株式)があり、それぞれ評価方法が異なります。

上場株式の評価は、被相続人が死亡した日(贈与の場合は取得日)の以下の4つのうちで、最も低い価額により算出します。

最も低い価額で算出

取引相場のない株式の評価

取引相場のない株式の評価方法には、「原則的評価方法」「特例的評価方法」があります。

分類

取引相場のない株式の分類
分類

【原則的評価方式】
  • 同族株主が取得する場合の評価方法
  • 会社の規模により3つに分類される
  • 類似業種比準方式」「純資産価額方式」「併用方式

【特例的評価方式】
  • 同族株主以外が取得する場合の評価方法
  • 会社の規模は関係なし
  • 配当還元方式

原則的
評価方式
類似業種比準方式類似上場企業の配当利回り・利益金額・純資産価額を比較して評価
原則的
評価方式
純資産価額方式純資産価額をもとに評価
原則的
評価方式
併用方式類似業種比準方式と純資産価額方式を併用して評価
特例的
評価方式
配当還元方式過去2年間の平均配当額を10%で還元して評価

特定評価会社の株式の評価

類似業種比準方式に適さない会社を「特定評価会社」といい、評価は純資産価額方式で行います。

不動産や株式など特定の資産を多く所有している会社や、開業前や開業直後、休業中の会社です。

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その他財産の評価

評価

【定期預金等の評価】定期預金等の評価額

預入残高+源泉所得税相当額控除後の経過利息

【外貨預金等の価額の円貨換算】外貨から円貨への換算

課税時期における最終のTTB

【公社債の評価】

課税時期の最終価格+源泉所得税相当額控除後の経過利息

【生命保険契約に関する権利の評価】

相続開始時点の解約返戻金相当額

【ゴルフ会員権の評価】取引相場のある会員権

課税時期の取引価格×70%

それではまた次回

大きいくまケン
くまケン

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この記事を書いた人

日々の相場の動きに動じない、「ほったらかし投資」についていろいろと語ってみました。
「ほったらかし投資」は、こころとからだにやさしい投資スタイルです。
今まで金融投資には興味が無かった方が、少しでも金融投資の世界に興味を持っていただけるとうれしいです。宮崎県出身 鹿児島大学法文学部卒 

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