FP2級｜金融資産運用～合格への道＃7

投資信託は、美味しそうな「おかず」がびっしりと詰まったお弁当のようなものです。

投資信託は、運用資産のプロが魅力的な投資商品を選んで運用してくれます。

少額から投資ができて、リスクも分散される投資信託。

本ブログでは、金融資産運用の「投資信託」について要約しています。

2級FP技能士を目指している方に向けて、下記の書籍を参考にして作成しました。

ほんのわずかでも、2級FP技能士を受験される方の手助けになれたら幸いです。

投資信託

投資信託は、資産運用の中心となる金融商品です。

投資家のニーズに応えるために、さまざまな種類の金融商品があります。

投資信託の基礎

投資信託とは

投資信託は、資産運用のプロが投資家から集めた資金をまとめて運用して、運用で得た利益を還元してくれる金融商品です。

「ファンド」ともいいます。

投資信託に元本保証はありません。

投資信託の特徴

• プロに運用を任せる
• 元本保証なし
• 少額から投資可能
• 分散投資

投資信託の基礎用語

投資信託には、株式投資にはない独特の専門用語があります。

基準価額（かがく）	・1万口あたりの値段 ・1日1回発表
純資産総額	・投資信託の規模を表すもの ・総資産額ー総負債額＝時価総額
分配金	・投資信託の収益から投資家に還元するお金 ・額は運用成績で変動する ・分配金有と無がある
目論見書	・投資信託の内容が明記されている説明書 ・金融機関は投資家への交付が義務
運用報告書	・運用成績のレポート ・金融機関は投資家への交付が義務

契約型と会社型

日本の投資信託は、ほぼ契約型です。

運用会社と信託銀行が信託契約を結んでいます。

契約型

• 【販売会社】投資信託の募集・販売（証券会社・銀行など）
• 【運用会社】信託銀行へ運用の支持をする（投資信託会社）
• 【管理会社】運用会社の支持で投資（信託銀行）

運用会社が販売会社を兼ねることもできます。

投資信託の手数料

投資信託には、さまざまな手数料がかかります。

投資信託の手数料

購入時	購入時手数料	・販売会社に払う ・販社毎で異なる ・ノーロード（無料）もある
保有時	運用管理費用 （信託報酬）	・販売運用管理それぞれに払う ・信託財産から日々引かれる
換金時	信託財産留保額	・中途換金時に差し引かれる ・手数料は信託財産に組み入れられる ・無いファンドもある

投資信託の種類

投資信託はいくつかの種類に分類できます。

分類

投資対象による分類

投資対象に株式を組み入れられるかで分類します。

公社債投資信託	・公社債が中心 ・株式の組み入れはできない
株式投資信託	・株式の組み入れが可能 ・株式を組み入れなくてもいい

購入時期による分類

購入できる時期によって分類します。

追加型の方が圧倒的に多いです。

追加型	・いつでも購入できる ・オープン型
単位型	・最初の購入期間のみ購入できる ・ユニット型

運用手法による分類

運用手法によって分類されます。

パッシブ運用	「ベンチマーク」に連動した運用を目指す
アクティブ運用	「ベンチマーク」を上回る運用を目指す

ベンチマーク＝「日経225」「TOPIX」など

アクティブ運用の選定方法

トップダウンアプローチ	経済環境をマクロ的に分析して選定
ボトムアップアプローチ	個別銘柄を調査分析して選定

銘柄のタイプ

グロース型	成長が見込める銘柄
バリュー型	PER・PBRが低い割安な銘柄

ブル型ファンド （インデックス型）	相場上昇で利益になるように運用
ベア型ファンド （インバース型）	相場下落で利益になるように運用

MMFとMRF

「MMF」「MRF」という、安全性の高い短期の公社債で運用している投資信託もあります。

どちらもオープン型の公社債投資信託です。

MMF（マネー・マネージメン・トファンド）＝申し込みが必要
MRF（マネー・リザーブ・ファンド）＝自動的に運用

ただし、あくまでも投資信託なので元本保証はありませんが、MRFは金融商品取引法で損失補填が認められています。

上場投資信託

「ETF（上場投資信託）」「REIT（不動産投資信託）」が主な上場投資信託です。

	株式投資信託	ETF	REIT
形態	契約型	契約型	会社型
上場	×	〇	〇
販売窓口	金融機関で異なる	証券会社	証券会社
売買方法	・ブラインド方式	・リアルタイム取引 ・成行・指値注文 ・信用取引	・リアルタイム取引 ・成行・指値注文 ・信用取引
費用	・購入時手数料 ・信託報酬 ・信託財産留保額	・売買手数料 ・信託報酬	・売買手数料 ・信託報酬
その他	・基準価額は1日に1つ ・普通分配金 ・特別分配金	・株式などの指数に連動 ・普通分配金	ー

ETFと投資信託

トータルリターン通知制度

全期間での追加購入や分配金などを含めたすべての損益を、「トータルリターン」といいます。

トータルリターン通知制度

販売会社は投資家に対して、年に1回以上、トータルリターンを通知することが義務付けられています。

トータルリターン

分配金

投資信託の分配金には、「普通分配金」「特別分配金」があります。

それではまた次回。

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