行政書士|合格への道【総論】天皇

行政書士|合格への道【総論】天皇
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クマ美

天皇については、条文からの出題がほとんどだわ。

くまケン

条文をくり返し読むんだモン。

本ブログでは、行政書士の試験科目「総論・天皇」について要約しています。

行政書士を目指している方に向けて、下記の書籍を参考にして作成しました。

ほんのわずかでも、行政書士試験を受験される方の手助けになれたら幸いです。

記事を書いた人
  • 九州を拠点に自動車販売店を経営
  • 2015年より金融系ブログ作成
  • ほったらかし投資が座右の銘

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目次

天皇の地位

天皇

大日本国憲法(明治憲法)では、天皇は国政に関する最終的な決定権限を持っている主権者でした(天皇主権)。

一方、日本国憲法は、国民が主権者で天皇は象徴です。

したがって、日本国憲法の下では、一番偉いのは国民であり天皇ではありません(国民主権)。

天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く(1条)

皇位継承

親子

世襲制は、国民の意思とかかわりなく天皇の皇位を継承させる制度です。

民主主義の理念・平等原則に反しますが、日本国憲法は、例外的に皇位は世襲のものと規定しています。

皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する(2条)

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天皇の権能

判決

権能(けんのう)=権利を主張して行使できる能力

範囲

天皇は、憲法の定める国事に関する行為(国事行為)のみを行い、国政に関する機能を有しません。

天皇は、この憲法に定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する機能を有しない(4条1項)

国事行為には、内閣総理大臣最高裁判所の長たる裁判官の任命があります。

天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する(6条1項)

天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する(6条2項)

国家機関の指名・任命

指名任命
内閣総理大臣国会天皇
国務大臣内閣総理大臣
最高裁判所長官内閣天皇
長官以外の
最高裁判所裁判官
内閣
下級裁判所裁判官最高裁判所内閣

天皇は、内閣の助言と承認により、以下の国事行為を行います。

天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行う(7条)

【1号】

憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること

【2号】

国会を召集すること

【3号】

衆議院を解散すること

【4号】

国会議員の総選挙の前の施行を公示すること

【5号】

国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使並び公使の信任状を認証すること

【6号】

大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること

【7号】

栄典を授与すること
栄典=名誉のしるしとして与えられる勲章・位階等

【8号】

批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること
批准書=条約に対する国家の確認・同意を示す文書

【9号】

外国の大使及び公使を接受すること
接受=儀礼的な面会

【10号】

儀式を行うこと

クマ美

植樹祭は、儀式ではないわ!

要件

天皇が国事行為をするためには、内閣の助言と承認が必要で、天皇はこの助言を拒否できません。

天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負う(3条)

代行

摂政(せっしょう)

天皇が成年に達しないときや、病気などで国事行為を行えないときは、天皇の権能は摂政が代行します。

摂政は、天皇の名で国事行為を行います。

皇室典範の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行う
この場合には、前条第一項の規定を準用する(5条)

国事行為の委任

天皇が一時的に国事行為を行えないときは、国事行為を他の人に委任できます。

天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる(4条2項)

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皇室の財産授受の議決

財産

皇室へ財産が集中することや、皇室が特定の個人や団体と特別な関係を結ぶことで、不当な支配力を持つことを防ぐため、皇室の財産授受については国会の議決が必要です。

皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基かなければならない(8条)

賜与(しよ)=目上の者が下の者に与えること

それではまた次回。

大きいくまケン
くまケン

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この記事を書いた人

日々の相場の動きに動じない、「ほったらかし投資」についていろいろと語ってみました。
「ほったらかし投資」は、こころとからだにやさしい投資スタイルです。
今まで金融投資には興味が無かった方が、少しでも金融投資の世界に興味を持っていただけるとうれしいです。宮崎県出身 鹿児島大学法文学部卒 

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