日経225オプション取引には、メンタルの強さが必要だわ。
相場の動きに動じない強い心が大事だモン。
- 基本的に、日に日に価格が下がっていく商品を「空売り」する取引(空売りとは?)。
- ドカーンともうけることはないけれど、数千円ほどの利益をコツコツとくり返す取引。
- 勝率が高く、リスク管理さえしていれば「ほったらかし」で良い取引。
夢のような取引なのですが、わたしは過去に3日間で200万円近い損失をだしてしまいました...。
投資歴がまだ浅く、リスク管理をまったくしていなかったのが原因です。
金融投資をはじめたばかりで、メンタルの弱さに悩んでいませんか?
わたし自身、投資をはじめたばかりの頃はメンタルの弱さに悩まされたものです。
自戒の念をこめて、3日間で200万円近い損失をだした経緯を本記事に書きました。
わたし自身の体験が、投資初心者の方の反面教師になれば幸いです。
日経225オプション取引(メンタル編)へようこそ💘
- 九州を拠点に自動車販売店を経営
- 2015年より金融系ブログ作成
- ほったらかし投資が座右の銘
日経225オプション取引
本記事を読み進める前に、日経225オプションとは?|コール・プットなどの用語を解説!を読んでいただけると本記事が理解しやすくなります。
読んでみようかしら。
読んだほうがいいモン。
コールオプション
前述した「日に日に価値が下がっていく商品」とは、日経225オプション取引の「コールオプション」のことです(日経225オプション取引とは?)。
コールオプションの価値は、取引の満期日(SQ日)に向けて日々下がっていきます(SQとは?)。
タイムデケィ
日々価格が下がっていくことに目をつけた取引が、「コールオプションの売り戦略」です。
コールオプションの「オプション料」が高いときに売って、安くなったら買いもどして、その差額が利益となります(オプション料とは)。
何のことなのか、まったくわからないわ。
コールオプションについて、わかりやすく説明するモン。
コールオプションとは、日経225オプション取引で「日経平均株価を買える権利」のことです。
「日経平均株価を買える権利」を商品と置きかえると理解しやすくなります。
「日経平均株価を10,000円で買える権利」を購入した場合、日経平均株価が11,000円になると利益になります。
11,000円の日経平均株価を、売り手から10,000円で買えるからです。
【11,000円-10,000円=1,000円の利益】
*「日経平均株価を10,000円で買える権利」の10,000円を権利行使価格といいます。
コールオプションの買い手
「日経平均株価を10,000円で買える権利」の売り手は、日経平均株価が11,000円になると損失になります。
11,000円の日経平均株価を、買い手に10,000円で売ることになるからです。
【10,000円ー11,000円=1,000円のマイナス】
*「日経平均株価を10,000円で買える権利」の10,000円を権利行使価格といいます。
コールオプションの売り手
上図のように、日経平均株価が上がると売り手は損失になります。
コールオプションを売るとは、「今後の日経平均株価は、○○円よりも上がることはない」と予想して取り引きすることなのです。
○○円は、上図では10,000円になります。
繰り返し説明するモン。
日経平均株価が○○円より高くなると、「安い○○円」で「高くなった日経平均株価」を買えます。
「高くなった日経平均株価」を、「安い○○円」でコールオプションの買い手に売ることになります。
コールオプションの買い手が日経平均株価を買えば(買える権利を行使すれば)、売り手は必ず売らなければいけません。
オプションの買い手は、オプション料を先払いしているので、売り手よりも立場が強くなるのです。
権利と義務
オプション料
コールオプションには、オプション料という価格が付いていて、日経平均株価が上がるとオプション料も上がります。
オプション料
取引時に、オプションの買い手は売り手にオプション料を支払いますが、売り手の利益は買い手からもらうオプション料だけです。
一方の買い手は、日経平均株価が上がれば上がるほどオプション料もはね上がるので、利益は無限となります。
逆に売り手の損失も無限ということ。
わたしは200万円近い損失を出してしまった当時、売り手の損失は無限ということをすっかり失念していました。
悪夢
コツコツと稼ぐ投資スタイルが、わたしの「コールオプション売り戦略」。
コールオプション売り戦略そのものは、とても勝率の高い取引です。
コールオプション売り戦略については、日経225オプション取引|コールの売り戦略をわかりやすく説明!をご参考ください。
しかし ”いい気” になって取り引きしていると、”ドカン” と一発で、日々つみ上げたお金が吹っとんでしまいます。
2020年の米国と2021年の日本の選挙期間中に、お金が吹っとんでいく悪夢がやってきました。
コツコツと蓄えてきた利益が吹っ飛んでしまったばかりか、下図のように先物証券口座に7桁のマイナスが表示されてしまったのです。
悪夢
損切りはとても大事...(損切りとは?)。
選挙期間中は、新しい政治への期待値が株価をものすごい勢いで押し上げることが多いです。
くり返しになりますが、日経平均株価が上がるとコールオプションのオプション料もはね上がります。
コールオプションの売り手は、はね上がったオプション料を買いもどす必要があるので、損失となってしまうのです。
選挙期間の株価はかなり大きく動くので、「ポジション」は必ず一旦手じまいしてください(ポジションとは?)。
まとめ|メンタルを管理して「ほったらかし投資」
オプション取引で失敗する原因の大半は、メンタルの ”ブレ” にあります。
もちろん「勉強不足」「戦略の失敗」などもありますが、わたし自身はメンタルがブレたために損失を拡大させてしまいました。
損切りのタイミングを逃してしまい、いつかプラスになるだろうとの勝手な思い込みが損失を拡大させていったのです。
わたしのオプション取引の柱であるコールオプションの売り戦略は、得られる利益が少なくてとても地味な取引方法です。
勝率はとても高いのですが、刺激が少なくて投資をしている感はほぼ無いといっていいでしょう。
コールオプションの売り戦略は、”爆発力” はないけれども少しずつ積みかさねていくゆとり感が求められます。
”爆発力” を求めてしまうと、オプション取引からの退場を迫られる可能性が高まります。
オプション取引はギャンブルではありません。
コールオプションの売り戦略に、起死回生の大ギャンブルなど存在しないので、コツコツと少しずつ儲けをかさねていきましょう。
そしてしっかりとメンタルを管理して、相場の方向が悪いときはかならず損切りを実行してください。
オプション取引には、しっかりとメンタルを管理できる人が向いています。
- 「ほったらかし投資」とは読んで字のごとく、商品を買ったあとは ”ほったらかし” ているだけの投資方法。
- 「ほったらかし投資」の中身はさまざまだが、投資のプロやAIに売買をまかせるというのが基本。
- 「ほったらかし投資」は、<初心者も始めやすい><少額から始められる><長期投資に有効な>投資方法。
それではまた。
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