先物取引の用語はむずかしいモン。
オプション取引の用語もむずかしいわ。
「先物取引」「オプション取引」の用語の意味がわからないと、「先物取引」「オプション取引」に手を出してはいけません。
ルールを知らずにプロスポーツの試合に出るようなものです。
「先物取引」「オプション取引」は大切なお金をやりとりします。
大切なお金を育てるためにも「先物取引」「オプション取引」の用語をぜひ覚えてください。
先物・オプション取引の世界はプロの集りです。
本記事では、日常生活ではまず使われない「先物取引」「オプション取引」の用語を図柄とわかりやすい文章で説明しています。
- 「ほったらかし投資」とは読んで字のごとく、金融商品を買ったあとは ”ほったらかし” ているだけの投資方法。
- 「ほったらかし投資」の中身はさまざまですが、投資のプロやAIに売買をまかせるというのが基本のスタイル。
- 「ほったらかし投資」は、<初心者でも始めやすい><少額から始められる><長期投資に有効>な投資方法。
- 九州を拠点に自動車販売店を経営
- 2015年より金融系ブログ作成
- ほったらかし投資が座右の銘
あ行
アイアンコンドルスプレッド(あいあんこんどるすぷれっど)
コールオプションとプットオプションのクレジットスプレッドを、2つ組みあわせるオプション戦略をのこと。
利益・損失とも限定になります。
アイスバーグ注文(あいすばーぐちゅうもん)
大量の売買注文を出す場合に、注文を小分けにして少しずつ出す注文方法のこと。
大口投資家や機関投資家の専売特許の注文方法です。
一気に大量注文を出すと価格が大きく動いてしまうので、アイスバーグ(氷山)注文を使います。
相対取引(あいたいとりひき)
買い手と売り手が取引所を通さずに直接取引すること。
買い手と売り手で「価格」「数量」「決済方法」を決めて取り引きします。
市場で大口の取引をすると株価が大きく変動するので、株価の変動を防ぐために相対取引が行われます。
相対取引の反対語は取引所取引です。
アウト・オブ・ザ・マネー(あうとおぶざまねー)
オプション取引で、ポジションが権利行使価格を下回っている状態(コールオプション)、もしくは上回っている状態(プットオプション)。
すなわち、オプション取引で損失がでている状態。
アット・ザ・マネー(あっとざまねー)
オプション取引で、ポジションが権利行使価格と同じ状態のこと。
すなわち、オプション取引で利益も損失もでていない状態。
歩み値(あゆみね)
いつ(時間)、どれぐらい(数)、いくら(価格)で約定(やくじょう)したのかを並べたもの。
売買の雰囲気をつかめたり、大口投資家の動きがわかります。
板(いた)
注文(売りと買い)が入っている枚数を価格ごとに一覧にしたもの。
中心に価格、右側に売り注文、左側に買い注文が表示されます。
気配値(けはいね)とも言います。
イン・ザ・マネー(いんざまねー)
オプション取引で、ポジションが権利行使価格を上回っている状態(コールオプション)、もしくは下回っている状態(プットオプション)。
すなわち、オプション取引で利益が出ている状態のこと。
インプライドボラティリティ(いんぷらいどぼらてぃりてぃ)
値動きの幅を年率で表したもので、実際に取引されているオプション料から算出しています。
IVとも表記され、予想変動率ともいいます。
ウィークリーオプション(うぃーくりーおぷしょん)
通常の日経225オプション取引とは違い、開催期間が1週間単位のオプション取引のこと。
日経平均株価を取引の対象とします。
追証(おいしょう)
追加証拠金の略語。
「先物取引」「オプション取引」で、証券会社が「証拠金を追加しないと強制的にロスカットしますよ」と教えてくれる仕組みのこと。
追証が発生すると新規の注文ができなくなります。
なお、オプション取引の買いポジションには証拠金は必要ありません。
買いポジションには、取引の最初に払うオプション料以上の損失がないからです。
オプション取引(おぷしょんとりひき)
ある金融商品を、事前に決めた日に事前に決めた価格で売買できる権利を取り引きすること。
- 買える権利を買う
- 買える権利を売る
- 売れる権利を買う
- 売れる権利を売る
買える権利をコールオプション、売れる権利をプットオプションといいます。
オプション料(おぷしょんりょう)
オプション取引で「買い手」が「売り手」に払う金額のこと。
プレミアムともいいます。
買い手はオプション料を売り手に払って、オプションの権利(買える権利・売れる権利)を手に入れます。
終値(おわりね)
一日の取引で最後に付いた価格のこと。
引け値ともいいます。
か行
カバードコール(かばーどこーる)
オプション取引の戦略のひとつ。
基本的に日経先物ミニ10枚(ラージ1枚)を買って、権利行使価格の高いコールオプションを1枚売ります。
- 先物買い=デルタ+1
- コール売り=デルタ-1
先物買いとコール売りを組み合わせてデルタを0にすることで、先物単体買いと比べて「利益限定」「損失減少」のポジションになります。
これから相場は上がるけど、コールの権利行使価格までは上がらないだろうと予想したときのオプション戦略です。
カバードプット(かばーどぷっと)
オプション取引の戦略のひとつ。
基本的に日経先物ミニ10枚(ラージ1枚)を売って、権利行使価格の低いプットオプションを1枚売ります。
- 先物売り=デルタ-1
- プット売り=デルタ+1
先物売りとプット売りを組み合わせてデルタを0にすることで、先物単体売りと比べて「利益限定」「損失減少」のポジションになります。
これから相場は下がるけど、プットの権利行使価格までは下がらないだろうと予想したときのオプション戦略です。
空売り(からうり)
売りから入って後に買い戻す取引のこと。
通常は安いときに買って高くなったら売ることで利益を出しますが、空売りでは高いときに売って安くなったら買いもどすことで利益を出します。
元本(がんぽん)
投資をするさいの元手(もとで)となるお金のこと。
収益を生み出すための資金ともいえます。
元本保証とは、預貯金のように投資に預けた資金が減らないということです。
ガンマ(がんま)
デルタの値がどれだけ動くかを教えてくれる数値で、0~1で表され、アット・ザ・マネー付近で最大値(1)になり、アットザマネーから離れるほど0に近づく。
また、ガンマ値は時間にも左右され、満期日までの時間が短いほどガンマ値は高くなります。
ギリシャ指標の1つで、他には「デルタ」「ベガ」「セータ」がある。
ガンマは常に正の値(プラス)で、ガンマ値が大きいほどデルタ値も大きく変化します。
機関投資家(きかんとうしか)
個人から集めた大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のこと。
- 保険会社
- 銀行
- 農協
- 政府系金融機関など
期先(きさき)
先物取引・オプション取引で取引期限が遠い限月(げんげつ)のこと。
期限が近いものは期近(きぢか)といいます。
期近(きぢか)
先物取引・オプション取引で取引期限が近い限月(げんげつ)のこと。
期限が遠いものは期先(きさき)といいます。
逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)
価格が上昇したら指定した価格で買い、価格が下落したら指定した価格で売る注文方法のこと。
相場のトレンドに乗る注文方法といえますが、損切り(ロスカット)にも使われます。
逆張り(ぎゃくばり)
相場のうらを読んで取り引きすること。
株価が上がっていても天井だと読んで売り、株価が下がっていても底だと読んで買う投資方法です。
逆張りの反対は順張りといいます。
ギリシャ指標(ぎりしゃしひょう)
オプション取引で、オプション料の値動きを予測するための指標のこと。
クレジットスプレッド(くれじっとすぷれっど)
日経平均株価(アット・ザ・マネー)に近いオプションを売って、日経平均株価から遠いオプションを買うオプション戦略のこと(同じ枚数・同じ満期日)。
利益・損失ともに限定になります。
気配値(けはいね)
買いたい価格と売りたい価格のこと。
買い注文だけで売り注文が出ていない状態を「買い気配」、その逆を「売り気配」といいます。
板(いた)とも言います。
限月(げんげつ)
3月で取引が終わる月であれば3月限(さんがつぎり)、12月であれば(じゅうにがつぎり)といいます。
- ラージは3月、6月、9月、12月の4回
- マイクロ・ミニ・オプション取引は毎月の12回。
限月 | ラージ | マイクロ・ミニ・オプション |
1月 | – | 〇 |
2月 | – | 〇 |
3月 | 〇 | 〇 |
4月 | – | 〇 |
5月 | – | 〇 |
6月 | 〇 | 〇 |
7月 | – | 〇 |
8月 | – | 〇 |
9月 | 〇 | 〇 |
10月 | – | 〇 |
11月 | – | 〇 |
12月 | 〇 | 〇 |
権利行使価格(けんりこうしかかく)
オプション取引で「買える権利」「売れる権利」に設定した価格のこと。
下図の「○○円」が権利行使価格になります。
日経225オプション取引の満期日には、SQ値と権利行使価格との差額で利益と損失が決まります。
コールオプション(こーるおぷしょん)
「Call」英語で呼び出すという意味で、オプション取引の「買える権利」のこと。
たとえば、日経225オプション取引の「コール20000」は、20,000円で日経平均株価を買えるということです。
日経平均株価が上がると予想すればコールオプションを買います。
コールオプションを購入後、日経平均株価が上がれば利益になり、逆に日経平均株価が下がると損失になります。
もうひとつのオプション用語に、プットオプション(売れる権利)があります。
コールバックスプレッド(こーるばっくすぷれっど)
現在の日経平均株価(アット・ザ・マネー)に近いコールオプションを1枚売って、遠いコールオプションを複数枚買うオプション戦略。
利益無限大で損失限定となります。
コールレシオスプレッド(こーるれしおすぷれっど)
現在の日経平均株価(アット・ザ・マネー)に近いコールオプションを1枚買って、遠いコールオプションを複数枚売るオプション戦略。
利益限定で損失無限大となります。
さ行
裁定取引(さいていとりひき)
安い投資対象を買うと同時に高い投資対象を売るポジションをもち、両者の価格差が縮まったときに反対売買をすることで利益をとる取引のこと。
一般的には日経平均株価と日経225先物を使って、日経平均株価が安ければ日経平均株価を買って日経225先物が高ければ日経225先物を売ります。
ちなみに両者の価格差が縮まったときとは、基本的にはSQ日(日経225先物と日経平均は、SQ日にはほぼ同じ価格になる)のことです。
しかしSQ日を待たなくても、日経225先物と日経平均株価の価格が近づいたときには、反対売買で決済して利益確定できます。
つねに割安なものを買う一方で、割高なものを売るという取引が行なわれることにより、株式相場は歪みが直されると考えられています。
先物取引(さきものとりひき)
将来売買する価格と数量について、現時点で約束をする取引のこと。
一般的には、日経平均株価などの国内株価指数が有名ですね。
先物取引の種類
- 国内株価指数
- 海外株価指数
- 配当指数
- ボラティリティー・インデックス
- REIT指数
- 国債証券
- 個別の有価証券
- 貴金属
- 商品指数
- ゴム
- 農産物
- エネルギー
- 中京石油
差金決済(さきんけっさい)
現金の出し入れのない取引のこと。
決済したときの損益だけをもらったり払ったりします。
指値注文(さしねちゅうもん)
「買いたい価格」「売りたい価格」を、前もって指定する注文方法のこと。
サポートライン(さぽーとらいん)
下値抵抗線のことで、下値のメドを示すラインのこと。
過去一定期間の下値と下値を結んだ線をサポートラインといいます。
サポートライン近くまで値下がりすると、買いが増えて上げはじめることが多いです。
時間価値(じかんかち)
オプション取引のオプション料に含まれる2つある価値(時間価値と本質的価値)のひとつ。
これから価格が変動して、利益が得られるかもしれないという期待感を価値として表しています。
時間価値はオプション取引の開始日から減少していき、SQ日(満期日)にゼロになります。
市場取引(しじょうとりひき)
市場で価格が決まる取引のこと。
買い手が多くなるほど価格が上昇し、売り手が多いほど価格が下落します。
順張り(じゅんばり)
相場が上昇しているときには「買い」、相場が下落しているときには「売る」投資スタイルのこと。
素直に相場のながれに従う投資手法です。
順張りの反対は逆張りといいます。
証拠金(しょうこきん)
「先物取引」「オプション取引の売り注文」で証券会社に預ける担保(手持ち資金)のこと。
証拠金を差入れて取り引きすることにより、少ない資金で大きな取引ができるようになります。
しかし損失により証拠金が不足した場合は、損失を決済するか不足した分の証拠金を入金しなければいけません。
証拠金は、各々の証券会社でSPAN証拠金をもとに算出されます。
ちなみに、オプションの買いには証拠金は必要ありません。
オプションの買いで必要な資金はオプション料のみです。
証拠金維持率(しょうこきんいじりつ)
預けている証拠金と最低必要な証拠金の割合のこと。
証拠金維持率=証拠金(手持ち資金)÷必要証拠金×100の式でもとめられます。
ショート・コール・バタフライ(しょーとこーるばたふらい)
日経平均株価が大きく動くと予想したときにねらうオプション戦略で、「利益限定」「損失限定」です。
基本的にアット・ザ・マネー(ATM)のコールを2枚買い、イン・ザ・マネー(ITM)とアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールを1枚ずつ売ります。
相場が大きく動けば利益になりますが、あまり動かなかったときには損失になります。
ショートストラドル(しょーとすとらどる)
現在の日経平均株価付近(アット・ザ・マネー)の、満期日と権利行使価格が同じコールオプションとプットオプションを、同じ数だけ売るオプション戦略のこと。
利益限定で損失無限大となります。
ショートストラングル(しょーとすとらんぐる)
現在の日経平均株価(アット・ザ・マネー)から離れた、満期日と権利行使価格が同じコールオプションとプットオプションを、同じ数だけ売るオプション戦略のこと。
利益限定で損失無限大となります。
ショート・プット・バタフライ(しょーとぷっとばたふらい)
日経平均株価が大きく動くと予想したときにねらうオプション戦略で、「利益限定」「損失限定」です。
基本的にアット・ザ・マネー(ATM)のプットを2枚買い、イン・ザ・マネー(ITM)とアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプットを1枚ずつ売ります。
相場が大きく動けば利益になりますが、あまり動かなかったときには損失になります。
スキャルピング(すきゃるぴんぐ)
数秒や数分単位で売買をくり返して、小さな利益を積み重ねていく投資手法。
日経225ミニに、最適な手法といわれています。
ステルス注文(すてるすちゅうもん)
ほかの投資家からの反対売買の注文(売り⇔買い)を、すぐに取り消す注文を入れること。
たとえば、空売りを仕掛けているときに大きな買い注文が入ったら、すぐに売り注文をぶつける注文です。
取引参加者の買い注文を抑制します。
機関投資家がよく活用するアルゴ注文のひとつです。
スワップ取引(すわっぷとりひき)
「Swap」は交換という意味で、デリバティブ取引のひとつ。
1対1(相対取引)で、同じ価値をもつ「将来の一連のお金の流れ」を交換する取引
「金利スワップ取引」が代表的な取引です。
銀行と「固定金利」「変動金利」を交換することにより、今後金利が上がっても下がっても固定金利3%の支払で済むようになります(下図参照)。
セータ(せーた)
セータとは、1日でオプション料がどれだけ下がるのかを示す指標のこと。
セータの値は常にマイナス(負の値)で、数値そのものが、実際にオプション料が1日で減る金額になります。
ギリシャ指標の1つで、他には「デルタ」「ベガ」「ガンマ」があります。
損切り(そんぎり)
投資家が自ら損失を確定させる取引。
ロスカットとも言います。
投資家は、自分から決済することにより損失を確定させて、被害を最小限にとどめなければいけません。
投資をはじめたばかりの頃は、なかなか損切りができない傾向があります。
損切りは大事です。
あらかじめ損切りする価格を決めておきましょう。
た行
デイトレード(でいとれーど)
売買を1日で終わらせて、翌日に持ち越さない取引のこと。
略してデイトレと呼ばれています。
デビットスプレッド(でびっとすぷれっど)
日経平均株価(アット・ザ・マネー)に近いオプションを買って、日経平均株価から離れたオプションを売るオプション戦略のこと。
利益・損失とも限定となります。
デリバティブ取引(でりばてぃぶとりひき)
「Derivative」は派生的なという意味で、高い収益をめざして作られた取引のこと。
デリバティブ取引は、大きく分けて「先物取引」「オプション取引」「スワップ取引」の3種類に分類されます。
デルタ(でるた)
デルタは、オプション取引の満期日に利益になる確率とオプション料の値動きを教えてくれる指標のこと。
ギリシャ指標の1つで、他には「ガンマ」「ベガ」「セータ」があります。
デルタ値は、コールオプションでは「0~1」、プットオプションでは「-1~0」で表されます。
デルタニュートラル(でるたにゅーとらる)
保有しているオプションのデルタを合計して、0(ゼロ)に近づける方法のこと。
デルタを0に近づけることで、相場の上下が気にならなくなります。
取引所取引(とりひきじょとりひき)
取引所を通じて売買する取引のこと。
取引所が決めたルールに基づいて売買します。
取引所取引の反対語は相対取引です。
な行
成行注文(なりゆきちゅうもん)
価格はいくらでもいいので、確実に売買したいときの注文方法のこと。
成行注文は、注文の成立と速さを重視した注文方法といえます。
今すぐ相場の流れに乗りたいときや、すぐに決済したいときの注文方法ですね。
日経225オプション(にっけいににごおぷしょん)
オプションにはコールオプション(買える権利)とプットオプション(売れる)があり、それぞれを売買して利益をねらいます。
満期日(SQ日)は、毎月金曜日に設定されています。
ミニオプションとオプション
日経225ミニオプション | 日経225オプション | |
取引単位 | オプション価格×100倍 | オプション価格×1,000倍 |
SQ日 | 各週の金曜日* | 各月の第2金曜日* |
限月 | 通常限月及び週次限月 | 通常限月 |
取引最終日 | SQ日の前営業日に終了する取引日 | SQ日の前営業日に終了する取引日 |
最終決済 | SQ値による差金決済 | SQ値による差金決済 |
日経225先物取引(にっけいににごさきものとりひき)
日経平均株価(日経225)を対象にした株価指数先物取引のこと。
ラージとも言います。
日経平均株価を1,000倍した金額が取引単位(1枚)で、値段の単位は10円で10円刻みで相場が動きます。
日経平均先物(ラージ)
証拠金 | ミニの10倍・マイクロの100倍 |
値段の単位 | 10円 |
取引単位 | 1,000倍 |
1きざみの損益 | 10,000円 |
3月・6月・9月・12月が日経225先物(ラージ)のSQ月で、参加者が多いことからメジャーSQと呼ばれています。
日経225マイクロ先物(にっけいににごまいくろさきもの)
日経225ミニの単位を1/10にしたもの。
日経平均株価を10倍した金額が最低取引単位(1枚)で、値段の単位は5円で5円刻みで相場が動きます。
日経225マイクロ先物
証拠金 | 日経225ミニの1/10 |
値段の単位 | 5円 |
取引単位 | 10倍 |
1刻みの損益 | 50円 |
日経225ミニ先物(にっけいににごみにさきもの)
日経平均先物(ラージ)の単位を1/10にしたもの。
日経平均株価を100倍した金額が最低取引単位(1枚)で、値段の単位は5円で5円刻みで相場が動きます。
日経225ミニ
証拠金 | ラージの1/10 |
値段の単位 | 5円 |
取引単位 | 100倍 |
1きざみの損益 | 500円 |
日経225ミニオプション(にっけいににごみにおぷしょん)
日経225オプションの弟分で、取引単位はオプション料×100倍(日経225オプションの1/10)です。
満期日(SQ日)は、毎週金曜日に設定されています。
ミニオプションとオプション
日経225ミニオプション | 日経225オプション | |
取引単位 | オプション料×100倍 | オプション料×1,000倍 |
SQ日 | 各週の金曜日* | 各月の第2金曜日* |
限月 | 通常限月・週次限月 | 通常限月 |
取引最終日 | SQ日の前営業日 | SQ日の前営業日 |
最終決済 | SQ値による差金決済 | SQ値による差金決済 |
日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)
TOPIX(東証株価指数)とともに、日本の株式市場の代表的な株価指数のこと。
日本経済新聞社が、東証一部(東京証券取引所市場第一部)に上場している銘柄から225の銘柄を選んでいます。
225の銘柄は、年に一度定期的に見直されます。
ネガティブガンマ(ねがてぃぶがんま)
オプション取引でオプションを売り建てしていること。
逆をポジティブガンマといいます。
は行
始値(はじめね)
一定の取引で最初に売買が成立した価格のこと。
寄付(よりつき)ともいいます。
裸売り(はだかうり)
ネイキッド売りともいいます。
相場が予想の逆に動いた場合は、損失が無限大となります。
ヒストリカルボラティリティ(ひすとりかるぼらてぃりてぃ)
過去一定期間の値動きの幅を算出して、将来の変動率として年率で表したもの。
HVとも表記され、現在のボラティリティ(価格の変動)の状況がわかります。
プットオプション(ぷっとおぷしょん)
「Put」英語で置くという意味で、オプション取引では売れる権利のこと。
たとえば、日経225オプション取引の「プット20000」は、20,000円で日経平均株価を売れるということです。
日経平均株価が下がると予想すればプットオプションを買います。
プットオプションを購入後、日経平均株価が下がれば利益になり、逆に日経平均株価が上がると損失になります。
もうひとつのオプション用語に、コールオプション(買える権利)があります。
プット・コールレシオ(ぷっとこーるれしお)
オプション参加者が、相場を強気に見ているか弱気に見ているかを示す指標(PCR)。
プットオプションの売買代金(5日平均)をコールオプションの売買代金(5日平均)で割って算出します。
PCRの上昇は相場の弱気感、PCRの下落は相場の強気感を表し、逆張りの指標(天井・大底)に使うことが多いです。
プットバックスプレッド(ぷっとばっくすぷれっど)
現在の日経平均株価(アット・ザ・マネー)に近いプットオプションを1枚売って、遠いプットオプションを複数枚買う戦略。
利益無限大で損失限定となります。
プルバック(ぷるばっく)
相場が、一時的に反対の方向に動くこと。
利益確定の反対売買により、相場は一旦逆に動きます。
「押し目買い」「押し目売り」のチャンスです。
プレミアム(ぷれみあむ)
オプション取引で、「コール」「プット」というオプション取引の商品に付けられた価格のこと。
「オプション価格」「オプション料」とも呼ばれます。
ベガ(べが)
ベガはギリシャ指標の1つで、インプライド・ボラティリティ(IV)の変化が、どれほどオプション料を上下させるかを示してくれる。
ベガの値は、ガンマと同じようにアット・ザ・マネー付近で最大になります。
IVが変化した値×ベガ=オプション料の値動き
仮にベガが5の場合、IVが1パーセント上がるとオプション料は5円上昇することになります。
ギリシャ指標の1つで、他には「デルタ」「ガンマ」「セータ」があります。
ポジション(ぽじしょん)
「売り」「買い」で保有したままの状態のこと。
先物取引・オプション取引のポジションは、SQ日に自動的/強制的に清算されます。
ポジティブガンマ(ぽじてぃぶがんま)
オプション取引で、オプションを買い建てしていること。
逆をネガティブガンマといいます。
ボックス相場(ぼっくすそうば)
箱の中に入っているみたいに、高値と安値が一定の範囲(レンジ)を行き来している状態のこと。
レンジ相場ともいいます。
下図のように、レジスタンスラインとサポートライン間隔が上値と下値のめどになります。
本質的価値(ほんしつてきかち)
オプション取引のオプション料に含まれる2つある価値(本質的価値と時間価値)のひとつ。
オプション取引の利益がそのまま本質的価値になります。
- コールオプションの本質的価値:日経平均株価が権利行使価格より上にある分。
- プットオプションの本質的価値:日経平均株価が権利行使価格より下にある分。
ま行
見せ板(みせいた)
自分の取引を有利にするため(相場の強弱を印象付けるため)に、実際には取引するつもりのない指値注文(さしねちゅうもん)を大量に入れること。
見せ玉(みせぎょく)ともいいます。
金融商品取引法で禁止されている相場操縦行為の一つですが、日常的に行われているようです。
満期日(まんきび)
先物・オプション取引で、ポジションがSQ値で自動精算される日(最終取引日の翌日)。
満期日には取引はできません。
や行
約定(やくじょう)
金融取引で、買いの注文と売りの注文が一致して取引が成立すること。
約束して定めることから約定です。
金融取引では、注文をしてもそれに応じてくれる相手がいないと取引が成立しません 。
買いたい人と売りたい人の条件が一致して、取引が成立するのです。
売買が成立した価格は約定価格といい、約定価格に株式数を掛けたものを約定代金といいます。
寄付(よりつき)
前場、後場の最初に成立した売買のこと。
始値(はじめね)ともいいます
ら行
レジスタンスライン(れじすたんすらいん)
上値抵抗線のことで、高値のメドを示すラインのこと。
過去一定期間の上値と上値を結んだ線をレジスタンスラインといいます。
レジスタンスライン近くまで値上がりすると、売りが増えて下げはじめることが多いです。
レバレッジ(ればれっじ)
英語で「てこの作用」という意味で、手持ち資金以上にお金を借りて取引すること。
レバレッジを使うことでより多くの利益を望めますが、逆により多くの損失になることもあります。
先物取引では最大約20倍前後のレバレッジを掛けられます。
ロスカット(ろすかっと)
損失がでている状態で、ポジションを手じまうこと。
ロスカットは損切りともいいます。
決済することにより損失を確定させて、被害を最小限にとどめなければいけません。
投資をはじめたばかりの頃は、なかなかロスカットができない傾向があります。
ロスカットは大事です。
あらかじめロスカットする価格を決めておきましょう。
ロング・コール・バタフライ(ろんぐこーるばたふらい)
日経平均株価が安定している(動かない)ときにねらうオプション戦略で、「利益限定」「損失限定」です。
基本的にアット・ザ・マネー(ATM)のコールを2枚売り、イン・ザ・マネー(ITM)とアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールを1枚ずつ買います。
相場が大きく動けば損失になりますが、あまり動かなかったときには利益になります。
ロングストラドル(ろんぐすとらどる)
現在の日経平均株価付近(アット・ザ・マネー)のコールオプションとプットオプション(同じ満期日)を、同じ枚数買うオプション戦略のこと。
利益無限大で損失限定になります。
ロングストラングル(ろんぐすとらんぐる)
現在の日経平均株価から離れたコールオプションとプットオプションを買いあわせる戦略のこと(同じ満期日)。
利益無限大で損失限定となります。
ロング・プット・バタフライ(ろんぐぷっとばたふらい)
日経平均株価が安定している(動かない)ときにねらうオプション戦略で、「利益限定」「損失限定」です。
基本的にアット・ザ・マネー(ATM)のプットを2枚売り、イン・ザ・マネー(ITM)とアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプットを1枚ずつ買います。
相場が大きく動けば損失になりますが、あまり動かなかったときには利益になります。
英数字
SQ(えすきゅう)
「Special Quotation」の頭文字を取ったもので、オプション取引の最終日に清算する指数のこと。
日本語では特別清算指数といいます。
「先物・オプション取引」の清算に使われる指数で、SQ日(最終取引日)にSQ値が 決まります。
SQ清算は毎月第2金曜日に行われ、「日経225先物」「日経225ミニ」「日経225オプション」のSQ日がそろう「3月」「6月」「9」「12月」をメジャーSQ、それ以外の月をマイナーSQといいます。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
日経225先物 | ー | ー | 〇 | ー | ー | 〇 | ー | ー | 〇 | ー | ー | 〇 |
日経225ミニ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
オプション | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
VWAP(ぶいわっぷ)
「Volume Weighted Average Price」の略で、日本語では「売買高加重平均価格」のこと。
一定の期間で取り引きされた価格を、取引高で加重平均した数値です。
現在の価格が、VWAPよりも上にあればほとんどの投資家が利益を出していて、下にあれば損失を出している状態になります。
- 価格>VWAP=上昇相場(上値が軽く下値が底堅い)
- VWAP>価格=下落相場(上値が重い)
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
これからも日々用語を追加していきますので、何卒よろしくお願いいたします。
それではまた。
コメント