クマ美は、3級ファイナンシャル・プランナー技能士なの。
次は、2級ファイナンシャル・プランナー技能士を目指すんだモン。
債券の範囲は、「政府~民間企業」「短期~長期」などさまざまです。
基本的に債権は、定期的に利息を受けとれて満期には元本が戻ってくるので、計画的な投資ができます。
本ブログでは、金融資産運用の「債券」について要約しています。
2級FP技能士を目指している方に向けて、下記の書籍を参考にして作成しました。
ほんのわずかでも、2級FP技能士を受験される方の手助けになれたら幸いです。
- 九州を拠点に自動車販売店を経営
- 2015年より金融系ブログ作成
- ほったらかし投資が座右の銘
債券
債権は、国や企業などが資金調達をするさいに発行する借用証書のようなものです。
債券
債券
国債 | 国 |
地方債 | 地方公共団体 |
社債 | 企業 |
金融債 | 特定の金融機関 |
債権は証券会社と直接取引するわ。
相対取引というんだモン。
債権の基礎用語
債券の発行時に定められる返済期限(満期)
償還時(満期時)に戻ってくる金額・債権の最低申込金額
額面100円あたりの価格で表示される
額面金額に対して1年間に支払われる利息の割合(クーポンレート)
債権の発行価格
債権の発行価格は、額面100円あたりの金額で表示されます。
- 【パー価格】額面金額(100円)と同じ価格(100円)で発行される場合
- 【アンダーパー価格】額面金額(100円)よりも低い金額(95円)で発行される場合
- 【オーバーパー価格】額面金額(100円)よりも高い金額(105円)で発行される場合
債権の種類
債権は以下の種類にわけられます。
- 【新発債】新たに発行される債券
- 【既発債】すでに発行されて市場で取引されている債券
- 【利付債】定期的に利息が支払われる債券(額面金額で償還)
- 【割引債】利息の支払いがない・額面よりも低い価格で発行(額面金額で償還)
- 【円建て債券】払込み・利払い・償還が円で行われる
- 【外貨建て債券】払込み・利払い・償還が外貨で行われる
ドル建て債券~。
ユーロ建て債券~。
個人向け国債
一般の個人だけが買える国債を、「個人向け国債」といいます。
個人向け国債
変動10年 | 固定5年 | 固定3年 | |
償還期限 | 10年 | 5年 | 3年 |
金利の種類 | 変動金利 | 固定金利 | 固定金利 |
適用利率 | 基準金利×0.06 | 基準金利-0.05% | 基準金利-0.03% |
- 下限金利=0.05%
- 利払い=半年ごとに年2回
- 発行頻度=毎月発行
- 購入単位=額面1万円(1万円以上1万円単位)
- 中途換金=購入後1年経過後から可能
*直前2回分の税引き前の利子×100-20.315%が引かれる
基準金利は個人向け国債の種類で異なり、市場金利にもとづいて決定します。
債権の利回り
債権の購入価格に対する、債権から得られる1年あたりの収益の割合を、「債権の利回り」といいます。
債権の利回り
- 直接利回り=購入価格に対する毎年の利息の割合
- 応募者利回り=債権の発行時に購入して満期まで保有したときの利回り
- 最終利回り=既発債を買って満期まで保有したときの利回り
- 所有期間利回り=既発債を買って満期前に途中売却したときの利回り
イールドカーブ
債権の利回りと残存期間を表した曲線を、イールドカーブといいます。
金融緩和・景気拡大時には順イールドに、金融引締・景気後退時には逆イールドになりやすいです。
カーブの傾きが大きくなることを、スティーブ化というわ。
小さくなることはフラット化というモン。
債権のリスク
債権には、預貯金のような元本保証はありません。
満期まで所有していれば額面金額を受けとれますが、値下がりしたときに売却すると売却損になります。
債権のリスクには、「価格変動リスク」「信用リスク」「流動性リスク」「為替変動リスク」の4つがあります。
価格変動リスク
債券価格は市場金利に左右されるので、「金利変動リスク」ともいいます。
- 市場の金利が上昇→債券価格下落→利回り上昇
- 市場の金利が低下→債券価格上昇→利回り低下
市場金利 | 債券価格 | 利回り |
上昇↑ | 下落↓ | 上昇↑ |
低下↓ | 上昇↑ | 低下↓ |
利回り上昇の流れ
金利の低い古い債券が売られる
価格が安くなった債券を買う
利回りの計算式では安い購入価格が分母だから
利回り低下の流れ
金利の高い古い債券が買われる
価格が高くなった債券を買う
利回りの計算式では高い購入価格が分母だから
デュレーション
- 残存期間が長いほど価格の変動幅は大きい
- 残存期間が短いほど価格の変動幅は小さい
- 表面利率が低いほど価格の変動幅は大きい
- 表面利率が高いほど価格の変動幅は小さい
信用リスク
債権元本や利息の支払いが遅れたり、支払われないリスクを信用リスクといいます。
債務不履行(デフォルト)リスクともいいます。
債権の信用リスク判断として「格付け」があり、格付けの高い(信用リスクが低い)債券ほど価格が高くなり利回りは低下します。
逆に、格付けの低い(信用リスクが高い)債券ほど価格が安くなり利回りは上昇します。
格付け
取引量が少ない債券(流動性が低い債券)は、なかなか売れなかったり、希望している価格で売れないなどのリスクがあります。
また、外貨建て債券には「為替変動リスク」があります。
外貨で利息や償還金を受けとる場合、為替レートで日本円での受取金額が変動するのです。
- 円安=為替差益発生で受取金額が増える
- 円高=為替損失発生で受取金額が減る
それではまた次回。
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