クマ美は、3級ファイナンシャル・プランナー技能士なの。
次は、2級ファイナンシャル・プランナー技能士を目指すんだモン。
株式などの金融資産リスクを減らしたり、または収益を大きくするための取引を「デリバティブ取引」といいます。
デリバティブ取引は敷居が高いといわれますが、しっかりと基礎を理解しましょう。
本ブログでは、金融資産運用の「デリバティブ取引」について要約しています。
2級FP技能士を目指している方に向けて、下記の書籍を参考にして作成しました。
ほんのわずかでも、2級FP技能士を受験される方の手助けになれたら幸いです。
- 九州を拠点に自動車販売店を経営
- 2015年より金融系ブログ作成
- ほったらかし投資が座右の銘
デリバティブ取引
デリバティブは「派生的」という意味で、金融商品としてのデリバティブは金融派生商品といいます。
「株式デリバティブ」は株式から派生したもの、「債券デリバティブ」は債券から派生したものを取引するということです。
上記以外にも、為替や金利を原資産にしたもの、金や石油を原資産にしたものなどもあります。
デリバティブ取引は、「先物取引」「オプション取引」「スワップ取引」の3種類が主な取引です。
先物取引
ある商品(原資産)を、ある期日までに、あらかじめ決めた価格で売買することを約束する取引を「先物取引」といいます。
先物取引
事前に売買する価格を決めているので、価格変動リスクを減らせます。
オプション取引
将来の期日までに、商品(原資産)を「売る権利」と「買う権利」を、売買する取引を「オプション取引」といいます。
買う権利を「コールオプション」、売る権利を「プットオプション」といいます。
オプション取引
- コールの買い手は「買う権利」を買っている
- いづれは売り戻さなければならない
- 商品(原資産)の価格が上がれば上がるほど収益が大きくなる
- コールの売り手は「買う権利」を売っている
- いずれは買い戻さなければならない
- 商品(原資産)の価格が上がれば上がるほど損失が大きくなる
- プットの買い手は「売る権利」を買っている
- いづれは売り戻さなければならない
- 商品(原資産)の価格が下がれば下がるほど収益が大きくなる
- プットの売り手は「売る権利」を売っている
- いずれは買い戻さなければならない
- 商品(原資産)の価格が下がれば下がるほど損失が大きくなる
- オプションの買い手はプレミアムを支払う
- 買い手の損失はプレミアム限定
- 売り手の利益はプレミアム限定
コールのプレミアム | プットのプレミアム | |
原資産価格上昇 | 高くなる | 安くなる |
残存期間が長い | 高くなる | 高くなる |
原資産の値動きが大きい | 高くなる | 高くなる |
スワップ取引
同じ通貨で異なる金利を交換する取引を「金利スワップ」、異なる通貨の取引を「為替スワップ」といいます。
金利スワップ
ヘッジ取引
現物の価格変動リスクを、先物取引やオプション取引で減らす取引を「ヘッジ取引」といいます。
将来の値下がりに備えて先物などを売り建てておくことを「売りヘッジ」といい、逆は「買いヘッジ」といいます。
裁定取引(アービドラージ)
現物価格と先物価格に差がある場合、安い方を買い高い方を売る取引を「裁定取引」といいます。
スペキュレーション取引(投機取引)
先物価格が予想したポジション通りにいった場合に、反対売買して決済する取引を、「スペキュレーション取引」といいます。
それではまた次回。
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