グロース株?バリュー株?
本記事で、2つの違いをわかりやすく説明するモン。
株価は企業の業績だけで決まるものと思っていませんか。
株価は企業の業績だけでなく、「世の中の景気がいいか悪いか」にも左右されます。
一般的に景気がいいと株価は上がり、逆に景気が悪いと株価は下がります。
逆のパターンもあるわ。
景気が悪くても、株価が上がる種類もあるモン。
しかし業種によっては、景気の良し悪しに対して反対の影響を受けるものもあります。
一般的に景気が悪いとグロース株が上昇し、景気がいいとバリュー株が上昇するのです。
2020年~2021年にかけてのコロナバブルが、不景気にもかかわらずグロース株が上昇したいい例ですね。
コロナ禍により人とモノの流れが世界中で閉ざされたので、2020年~2021年は世界規模の大不況となりました。
しかし大不況の中でも、グロース株は急上昇したのです。
一方のバリュー株は急降下しました。
本記事では、グロース株とバリュー株の違いについてわかりやすく説明しています。
読み終わったあとには、景気と「グロース株」「バリュー株」の関係をしっかりと理解しているはずです。
グロース株とバリュー株へようこそ💘
- 九州を拠点に自動車販売店を経営
- 2015年より金融系ブログ作成
- ほったらかし投資が座右の銘
グロース株=不景気にお金が集まりやすい
成長株とは、業績が良く、株価が高く評価されていて、さらに成長が見込める株式のことで、グロース株ともいわれます。
SMBC日興証券
成長株と呼ばれる企業は、売上高や経常利益などが年々大きく増加していて、今後もさらに増加していくと予測されており、最先端の技術を持つ企業や、流行の業種の企業が多いのが特徴です。
まずはグロース株について説明します。
グロース株(成長株)
景気が悪いときには、金融緩和(銀行によるお金の垂れながし)と、財政政策(国からもらえる給付金など)が経済をささえてくれます。
”ジャブジャブ” とあふれたお金はグロース株に集まりやすくなり、不景気のときにはグロース株の株価が右肩上がりになるケースが多いです。
グロース株は、革新的な商品やサービスによって市場拡大をつづけているケースが多いので、一般的に投資家の人気が高いです。
有名どころでは米国のGAFAMですね。
GAFAME
日本の有名なグロース株
グロース株は相対的にPERとPBRが高く、十数倍、数十倍という銘柄もあります。
PERは株価を1株あたりの純利益で割ったもので、PBRは株価を1株あたりの純資産で割ったものです。
- 純利益|利益から税金などを引いた純粋な会社の利益
- 純資産|資産から借金などを引いた純粋な会社の資産
ちなみにPERは15倍、PBRは1倍が適正とされています(業界で異なる)。
グロース株のメリット
株価は企業の成長に期待して上下するので、その期待に比例して短期間で株価が数倍にもなることもありえます。
- グロース株は、相場の上昇局面では何倍もの株価上昇が期待できるので短期投資に向いている。
- 成長を見込んでいるグロース株は、長く保有するほど株価の上昇が期待できるので長期投資に向いている。
グロース株は、「短期投資」「長期投資」どちらにも向いているんだモン。
グロース株のデメリット
上記の理由により、グロース株投資は配当金や株主優待目的には向かない投資方法といえます。
配当金と株主優待については、ほったらかし投資|株主優待と配当金で生活が出来る日をめざそう!をご参考ください。
グロース株は、大きな株価の上昇が期待できますが、必ずしもすぐに上昇するわけではないです。
また、株価が上昇しているときでも、大きく値下がりするケースもよくあります。
アップルの株価推移
米国グロース株の代表ともいえるアップルの株価も、基本右肩上がりですが下がるときは大きく下がっていますね。
グロース株は、ある程度の株価下落を覚悟しながらの長期投資がいいでしょう。
バリュー株=景気回復時にお金が集まりやすい
割安の株とも呼ばれ、企業価値(企業の利益や純資産)よりも、株価が割安の(低い状態にある)企業(銘柄)のことです。
あまり成長が期待されていなかったり、知名度が低いため投資家が注目せず割安に放置されています。
next10bagger
つづいてバリュー株について説明します。
バリュー株(割安株)
景気回復への期待が高まってくると、不景気のときには無視されていたバリュー株に投資資金が流れていきます。
バリュー株は、企業への成長期待が低かったり、企業の知名度が低いことで株価が安い場合が多いです。
PERが低くPBRも1倍前後で、なかには1倍を下まわっている銘柄もたくさんあります。
また、もともとが安くで放置されているので下落相場でも株価は下がりにくいのが特徴です。
長い目で見ると、バリュー株はゆっくりとした株価の上昇が期待できます。
バリュー株のメリット
- バリュー株は、グロース株とくらべて株価の値動きが少ないので、心と体にやさしい 。
- バリュー株は、積極的かつ安定的に配当金や株主優待を出している企業が多く、基本的に配当利回りも高い。
上記2つの理由で、キャピタルゲインよりもインカムゲインが好きな方にオススメですね。
バリュー株は低リスクで運用できるわ。
バリュー株のデメリット
- バリュー株が割安でほったらかしにされているのは、業績・財務の問題などにより市場から評価されていないともとれる。
- 現在の株価が安いという理由で、必ず株価が上がるという保証はまったくない。
- このまま永遠に安いままでいることもありえる。
バリュー株は、割安株とよばれていることからもわかるとおり、投資家の期待は基本的に低いです。
よってグロース株のように、株価が数倍になるようなことは少ないと思います。
まとめ|グロース株とバリュー株のいいとこ取り
グロース株とバリュー株のどちらにも、それぞれメリットとデメリットがあります。
どちらか一方の投資スタイルが「よい」「悪い」などありません。
グロース株とバリュー株の性格は、まったく違うけど仲がいいんだモン。
グロース株の大きな値上がりと、バリュー株の安定的な配当金の組み合わせが ”おいしい” ですね。
食事にたとえるならば、焼き肉と白ごはんの組みあわせでしょうか(笑)
グロース株とバリュー株は、基本的に反対の値動きをします。
それぞれの違いを理解して分散投資をすれば、ステキな投資へとつながることでしょう。
バリュー株への長期投資を中心にしながら、グロース株で「おこづかい程度」に遊んでみる。
わたし自身、LINE証券で小遣いをかせぎ、SBI証券と楽天証券で「ほったらかし投資」に日々励んでおります。
- 「ほったらかし投資」とは読んで字のごとく、商品を買ったあとは ”ほったらかし” ているだけの投資方法。
- 「ほったらかし投資」の中身はさまざまだが、投資のプロやAIに売買をまかせるというのが基本。
- 「ほったらかし投資」は、<初心者も始めやすい><少額から始められる><長期投資に有効な>投資方法。
それではまた。
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